透ける

透ける

透ける (原田宗亮)

 

日本中、猛暑が続いております。
少しでも涼しい話題ということで、今回は「透ける」をテーマにしました。

左官の本流の仕事は土やモルタルなどを塗ることが多いために、
「透ける」という素材には縁が遠いのですが、
左官工法でもうす塗り工法や樹脂を用いた方法を使用すれば、
「透ける」左官を作ることが出来ます。

しかし、左官が「透けた」としても下地が透けなければ意味が無いため、
透明なアクリルやガラスに施工した例をご紹介します。

左官でもエポキシ、アクリル樹脂を用いれば、透明なものを作ることは可能です。

ガラス洗い出し


これが通常の状態


裏から明かりを灯すとこうなります。


これだとどうしても樹脂の感じが強く、人工的すぎるので、
ここにセメント目地や無機系のものを組み合わせることで自然な感じを作ることが出来ます。


また、ワラなど自然素材を樹脂で固めて、透ける壁を作ることも出来ます。


土と樹脂を混ぜた例


土壁をひび割れさせ、その隙間から透けさせることも出来ます。


左官ではないですが、透過させたい場合、よくガラスブロックを採用されます。
直接見えないが、人がいることがわかったり、ぼんやりと透過させたい時に非常に向いている素材です。

現在、ガラスブロックのほかに透過性コンクリートブロックというものも市場に出始めています。
その中の一部をご紹介します。

透過性CB



ハンガリー リトラコン社HP
http://www.litracon.hu/

なぜ、コンクリートブロックが透過するのかというと、
コンクリートブロックの中に無数の光ファイバーを一方向に入れ、
それが、光を透過させているからだそうです。
重厚なコンクリートの壁に向こうの人影が透けて見える。
これから発展しそうな素材です。

最後までお読みいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

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左官のミライ通信「Sakan Concierge(左官案内人)」

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