画期的! 剝がれにくく削れにくい、そして滑らかな床用薄塗りモルタル「テクノハード」

画期的! 剝がれにくく削れにくい、そして滑らかな床用薄塗りモルタル「テクノハード」

今回は商業施設の工事に付き物の床のモルタル薄塗り仕上げについてです。
以前のメールマガジンでもお伝えしましたが、店舗内装工事において床がマイナス3mmで引き渡され、モルタル仕上げにするという指示が良くあります。
そこには当社では現在、フィニッシュモルタルという剥がれにくく削れにくい特殊モルタルを施工しています。

床 フィニッシュモルタル 施工例
(床 フィニッシュモルタル 施工例)

従来の薄塗り補修材に比べ、フィニッシュモルタルが強度があり削れにくい理由は過去のメールマガジンでご紹介しています。
フィニッシュモルタルについてのメールマガジンはこちら
メールマガジン:モルタル薄塗り材について(原田宗亮)
https://www.haradasakan.co.jp/magazine/magazine201106/

フィニッシュモルタルは従来の床薄塗り補修材仕上げよりも格段に強度があり、非常に好評で、施工実績も多数あります。

しかし、フィニッシュモルタルには一つ弱点がありました。
それは金鏝押さえのようなツルツルな肌に仕上がらないことでした。

フィニッシュモルタル 仕上がりの肌
(フィニッシュモルタル 仕上がりの肌)
フィニッシュモルタルはこのように少しザラっとした肌になります。

フィニッシュモルタルの主な施工部位は床の為、かがんでよく見ないと仕上げの肌までは気にはならないかもしれません。
しかし、しっかり金鏝で押さえたのようなツルっとした表情が欲しい要望も多数いただいておりました。

では何故、フィニッシュモルタルでは金鏝押さえが出来ないのか?
それは、この材料には重骨材(砂のような硬い骨材)が入っていて、3mm程度の薄塗りの場合は骨材の頭が出てしまい、ツルっとした肌にはならないのです。
重骨材が入っているのは強度を上げるため。薄塗りでも車が乗っても大丈夫なくらい耐えられる表面強度を保つためです。
しかし、その重骨材が入っていると薄塗りの場合は金鏝押さえが出来ません。骨材の量を減らしたり、押さえの利く柔らかい骨材を使用すれば強度が下がります。強度のある薄塗り仕上げがアピールポイントのフィニッシュモルタルをツルっとした肌で仕上げるというのはこのような点からなかなか解決しないものでした。

フィニッシュモルタルをツルっとした肌に仕上げる。
この問題点を解決したのはある工法でした。

左官仕上げの動作は鏝で塗る、押さえる、磨く、だけでなく、埋める、引っ掻く、洗うなど他にも様々な動作があります。

今回、原田左官で考えた方法は、施工後に研磨(ポリッシュ)をすることです。

通常のフィニッシュモルタルの肌はこのような感じです。

通常のフィニッシュモルタルの肌 拡大
(通常のフィニッシュモルタルの肌 拡大)


それを硬化後研磨することでツルツルの肌を出していきます。
研磨した状態がこちら。

フィニッシュモルタル ポリッシュ
(フィニッシュモルタル ポリッシュ)
鈍く光が出るくらいツルツルになります。
仕上げ名は「テクノハード」
フィニッシュモルタルの仕上げにポリッシュの動作を加えた仕上げです。

もちろんもっとツルツルにも出来ますが、床用の為、ある程度に抑えています。

フィニッシュモルタル ポリッシュ ツヤ
(フィニッシュモルタル ポリッシュ ツヤ)

これくらい研磨してあると掃除もしやすく、美観も長持ちします。

拡大して比較するとこのような違いがあります。

仕上がり比較左に従来品右にテクノハード
(従来品とテクノハードの比較)

ポリッシュしたものは山の高いところが磨かれ、色が少し濃く出ます。
その色の差が独特な味わいを出し、使うことで削れて磨かれたモルタルのような表情になります。テクノハードを施工することで、まるで長年使っている倉庫の床や古い工場ような雰囲気を作ることが出来ます。

テクノハードの表情
(テクノハードの表情)

「テクノハード」。
店舗仕上げにピッタリな薄塗りモルタル仕上げ。

テクノハード 施工例
(テクノハード 施工例)
落ち着いた雰囲気の床を出したいときに是非、ご検討ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

お問合せ先

有限会社原田左官工業所
113-0022 東京都文京区千駄木4-21-1
電話番号:03-3821-4969 FAX番号03-3824-3533

左官のミライ通信「Sakan Concierge(左官案内人)」

発行元:有限会社原田左官工業所・株式会社エイチアール
発行責任者:有限会社原田左官工業所 原田宗亮
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