ただの「ゴミ」を「宝石」に変える。ポリーブル×廃材の化学反応
皆さんこんにちは!!
原田左官工業所 工事管理部横山です。
建築士やデザイナーの皆様と打ち合わせをしていると、最近よく「サステナブルだけど、カッコいいものない?」というお題をいただきます。
そこで今回は、ちょっと面白い実験をしたので共有させてください。
仲良くしている作家さんから譲り受けた、発色のいい「カラーチップの廃材」。
これ、捨てればただのゴミですが、左官の技術で閉じ込めたらどうなるか……
実験をしてみました。
カラーチップ廃材活用
このようなカラーチップを頂きました。
複数色あってなかなかカラフルです。


混ぜこみと後撒きの比較
今回は、①材料にチップを混ぜ込むパターンと、②後からパラパラと「蒔く」パターンの2種類を試しました。
どんな表情がでるか楽しみです。
①材料にチップを混ぜ込むパターン
この工法はきっちり整った、テラゾー風の「優等生」な仕上がりになります。


材料に混ぜ込み


塗付け
②後から蒔くパターン
手の動きでチップの密度が変わるので、「あえてムラを作る」ような、ライブ感のある表情になります。
その代わり、乾きのタイミングの差でチップが沈み過ぎる、浮きすぎるという状態が出るので表情をコントロールするのは非常に難しいです。





研磨後の一手間
これを研磨していきます。



研磨完成
この状態だとまだポリーブルにチップが埋まっており、表情が曇っています。
ここから一手間加えて、良い仕上がりにもっていきます。

そうすることで、カラーチップがはっきりと現れてきます。


チップがただ表面に乗っているんじゃなくて、層の中に浮遊しているような立体感が出ました。
最終工程をかけた瞬間に、曇り空からパッと日が差したみたいに表情が変わります。
この「発掘作業」みたいな感覚が、仕上げ開発の面白いところでたまらない瞬間なんですよね。
仕上がり
仕上がり後、明るいところで撮った画像です。


デザイナー様への「とっておきの物語」
今回は頂いたカラーチップを利用してポリーブルを仕上げましたが、解体前の建物の塗膜を剥がし、複数色のチップを作れば、建物の記憶を引き継ぐ仕上げが出来ます。
また、ブランドカラーをチップにして壁面に上品に散りばめることも出来ます。
- 新規の店舗で以前の現場の塗装面のチップを練りこんだ仕上げ
- ブランドカラーを壁面やカウンターに閉じ込めた仕上げ
このような広がりを感じさせる試作になりました。
今回ご紹介した原田左官オリジナル仕上「ポリーブル」は色々な物を混ぜて仕上げることができます。
「こんな素材を混ぜてみたいんだけど…」
「もっと質感を狙いたい」といった、カタログには載っていないワガママも、ある程度大歓迎です!
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この記事を書いた人

有限会社原田左官工業所 技術管理部部長 横山栄一
一級左官技能士/一級タイル技能士/左官・タイル登録基幹技能者
原田左官の技術を支えるマイスター。難しい見本作成と技術開発に日々取り組んでいます。見本と技術マニュアル作りが主な役割ですが、現場施工にも伺います。海が大好きな海の男。
























