左官仕上げの無限の可能性:同色テクスチュアで空間を彩る
代表の原田です。
今回は、空間デザインに深みと個性を加える左官仕上げの魅力をお伝えします。
左官仕上げは、単に壁を塗るだけではありません。
同じ色でも、テクスチュアを変えるだけで、空間の印象をガラリと変えることができるのです。
左官仕上げは、職人の手で鏝を使って仕上げるもの。
鏝の動きや道具、工法の組み合わせによって、様々な表情を生み出すことができます。
例えば、同じ材料でも、薄塗り、鏝模様、厚塗り、塗った後にテクスチュア付けといったように、工法を変えるだけで、全く異なる表情が生まれます。
こちらがその例です。

この4種類のサンプルは基材が同じで塗り方や工法を変えてこの表情を作っています。
版築調、コタタキ調、2色混合、塗った後にテクスチュア付け。
左官は同じ材料でもそれぞれ工法を変えることで表情にバリエーションを作ることが出来ます。


さらに、金鏝押さえ、掻き落とし、刷毛引き、磨き、研磨仕上げなど、テクスチュアのバリエーションは無限に広がります。
左官仕上げは、まさに職人の手によって生み出される芸術作品です。
その無限の可能性を、ぜひ空間デザインに取り入れてみてください。
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この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
(一社)日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ