コラボで生まれる可能性 静岡県の展示会に出展
代表の原田です。
今回は、静岡でのコラボ展示の話を。
廃材・素材を活用した左官仕上げについてです。
丸富製紙様とコラボして、静岡県の展示会に廃材を活用した左官見本を展示していただきました
丸富製紙様はトイレットペーパーやペーパータオルの製造で知られるメーカーであり、その製造過程で生じる紙の廃材を、原田左官の左官技術と融合させることで、これまでにない左官表現が出来ないだろうかという取り組みをしています。
同社で出る“紙の廃材”を、左官の世界で活かせるのかな?—そんな相談から始まった取り組みです。
今回、成果物が出来て、10月に静岡県で開催された展示会に、その試作品を数点並べていただきました。
梟の鏝絵
紙と左官材を練り合わせてつくった、柔らかい立体感を持つ作品です。
紙の繊維が光をほどよく散らし、土とも漆喰とも違う、独特のニュアンスが出ました。

紙と左官材で練り固めた材料で作った立体的な絵になっています。
麻の葉模様のポリーブル
セメント系仕上げ材「ポリーブル」に、丸富製紙さんの紙の廃材をブレンド。
型で麻の葉模様を押しているのですが、グレー色に紙が入ることで“石でも木でもない表情”が生まれました。


どちらも、当初は雑談まじりのアイデアから生まれた小さな試みです。
それが、廃材活用・新素材開発・新しい左官表現という流れの中で、じわじわ形になってきています。
展示会の様子はこちら。


展示会当日は、静岡県副知事、富士市長にもブースにお越しいただきました。
当社は東京の会社ですが、富士市が進める産業づくりや循環型の取り組みに、左官の技術で少しでも貢献できたらと思っています。


次は、壁面への応用や家具との組み合わせ、インテリアプロダクトにも挑戦していく予定です。 また進展があればお伝えします。
左官の世界はアナログですが、新しい素材を組み合わせることで発展し続けています。
左官の新しい素材と表現が、皆様の創造性を刺激し、新たなデザインの扉を開くきっかけになればと思います。
「様々な素材が左官の力で語りだす。」
そういうことが実現出来たら素敵だなと思っています。
この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
(一社)日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ























