世界の優れた人材が左官を見学！桜美林大学さくらサイエンスプログラム

投稿日：2023年05月15日 (月)

代表の原田です。
今回は外国人の若者が当社の見学に来たお話です。

桜美林大学の国際交流センターにお声がけいただき、外国人の若者が当社に見学に来ました。
これは科学技術振興機構のさくらサイエンスプログラムという制度を活用したもので、国際青少年交流事業として数日間、日本に企業や施設を訪問して意見交換を行う事業です。

（当社での集合写真：写真は桜美林大学撮影）

その中に、アナログな左官という職業が選ばれ、当社が見学先になっています。
当社での見学のテーマはこちらです。
・日本の中小企業の女性活躍
・伝統職種での新たな価値創出

左官というアナログながら最先端とも言われる手仕事が注目されている部分もありますが、当社が選ばれたのは女性活躍という部分でです。
特に南アフリカ出身のカーリーさんの活躍は大きいです。外国人女性が日本の左官という職業を知ってその技術を覚えたい、身に付けたいと思ってくれたのは左官という職業が見直されたように感じ、私としても嬉しかったです。

見学の内容は塗り壁体験と当社の事業についての説明です。
塗り壁体験はカーリーさんが先生となり左官の厚塗りをレクチャー。
教えている姿を見るとカーリーさん、ホントに左官が好きなんだなと思います。

写真から左官愛が滲みでてきます。

今回はRotterdam Business School、University of Eastern Finland、桜美林大学の三校からの訪問でした。ビジネススクールの学生さんから竃などの左官で作った商品をヨーロッパで販売したいという具体的な提案も出てビックリしました。

知ってもらえると日本の左官の技術や仕上がりが価値のあるものと分かってもらえるのですね。

左官は人が現場で仕上げる職業。
すぐに世界で働けるわけではありませんが、日本の建築や左官の良さ、日本の職人のこだわりをもっと広い世界で知ってもらえると嬉しいなと感じました。
またこういった機会があれば協力していきたいです。

この記事を書いた人
原田宗亮

有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
（一社）日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ