在来工法を現代風にアレンジ 上下で表情を変えた掻き落とし仕上げ
工事管理部の横山です。
今回はプラスタルをベース材にした特注掻き落とし仕上げの紹介です。
壁の中央にラインを入れて、上下で掻き落としの表情を変えました。

上は剣山タイプの掻き落とし器で仕上げ、
下はワイヤーブラシでの掻き落とし仕上げになっていて、
掻き落とした肌の粗さが違います。

ラインを作る部分を山にするため、モルタルで成形。

そこにプラスタルを塗り付けていきます。


乾燥の具合を見て、上部は剣山の掻き落とし器、下部はワイヤーブラシで掻き、
肌をそろえていきます。


乾燥後、粉の発生を防ぐため、トップコートを塗ります。

上下の肌の違いはこのようになっています。



在来工法の掻き落とし仕上げですが、上段と下段で異なる道具を使用することで、独特の表情と質感を生み出すことができます。
左官仕上げの中でも伝統的な技法でありながら、現代においてもその魅力は色褪せず、様々な空間デザインに採用されています。
あなたのアイデアが盛り込めるアレンジ可能な仕上げです。
空間のデザインに、この表情豊かな掻き落とし仕上げを取り入れてみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いた人

有限会社原田左官工業所 技術管理部部長 横山栄一
一級左官技能士/一級タイル技能士/左官・タイル登録基幹技能者
原田左官の技術を支えるマイスター。難しい見本作成と技術開発に日々取り組んでいます。見本と技術マニュアル作りが主な役割ですが、現場施工にも伺います。海が大好きな海の男。























