ビールストーン・研ぎ出し 海外の骨材の魅力

ビールストーン・研ぎ出し 海外の骨材の魅力

最近問い合わせの多いビールストーン(BAEL STONE)。

この商品はモールテックスを製造販売しているベルギーのBAEL社が開発した人造石研ぎ出し専用の特殊セメントです。
どこが特殊かというと、研ぎ出し仕上げでも弾性を兼ね揃えていることです。

人造石研ぎ出し仕上げとは、セメントに顔料や骨材を組み合わせて作る人造石です。
鏝で材料を塗り付け、硬化後、研磨をして仕上げます。左官で仕上げるため、大面積の床や立上り面も塗り込むことができます。
そのため、昔はよく「流し」の仕上げとして使用されていました。
左官仕上げのため、曲面、時には3次曲面でも塗って仕上げることができます。

従来の研ぎ出し仕上げの問題点。

従来の研ぎ出し仕上げは普通セメントが主原料なため、どうしてもクラック・割れが生じることが付きものの仕上げでした。
セメントが起こすクラックの原因としては主に以下の2つです。
・乾燥収縮によるクラック
・躯体の動き、ひずみによる動きにセメントが追従しないため生じるクラック

従来の対処方法としては、乾燥収縮のクラックに対しては金物の目地をある程度のピッチで取付けて仕上げ面を区切り、収縮する長さを抑えることでクラック対策をとっていました。
また、目地付近で躯体の動きも吸収してクラックを発生させて、中央部分にはクラックを発生させず美観を保たせたいという意図もあり、金物目地を入れて縁を切る施工が多かったです。
しかしこれはなかなか上手くいかない現場もありました。
目地で縁を切ることで収縮クラックに対しては確実に効果が出たとは思われますが、躯体の動きには想定通り目地周りにクラックが発生するわけではなく、研ぎ出し仕上げを横断するように斜めに割れてしまったりすることも多くありました。
また、割れてしまうと下地と剥離してしまい、歩くとクラックなりにパカパカ浮いてしまうようなこともありました。

従来の研ぎ出し仕上げでは下地のコンクリート面が頑丈に作られているところでは仕上げとして使用することができましたが、建物の古い百貨店などでは増設を繰り返していたり、過去のいろんな仕上げ面が混在していたりと研ぎ出し仕上げを行うのは困難でした。
また新しい商業施設でも屋上駐車場に車が入ると振動するような、揺れる構造で作られているところは従来のセメントの研ぎ出し仕上げは不向きでした。

それを解決したものがこのビールストーン。

ビールストーンは研ぎ出し専用のセメントです。

ビールストーンのカタログ表紙
(ビールストーンのカタログ表紙。Exclusive Terrazzoとあります。Exclusiveには「専門的な」という意味があり、「思い通りの」「個性的な」「ただひとつの」というニュアンスも含まれています。)

ビールストーンはたわみに追従できるセメントです。

この技術は同じBAEL社のモールテックスを思い出していただければわかりやすいです。
モールテックスでも証明済みのように下地の動きに対してある程度追従できるように樹脂を混入する特殊セメントです。
そのため、従来のセメントテラゾでは移動時に割れてしまうような長い棚板にも施工できます。下地は木でその上に10mmの厚みでビールストーンを仕上げています。

従来のセメントではありえないこれくらいのたわみにまで追従できるのがビールストーンの魅力です。

ビールストーン 長い棚板に塗り付け
(ビールストーン 長い棚板に塗り付け)

ビールストーン これくらい曲げてもクラックが入りません。)
(ビールストーン これくらい曲げてもクラックが入りません。)

ビールストーン塗り付け曲げ実験 参考写真のものは塗り付け時でまだ仕上がってはいません。
(ビールストーン塗り付け曲げ実験 参考写真のものは塗り付け時でまだ仕上がってはいません。)


また、テラゾ本来の性能として、接着性と耐摩耗性も在来工法よりも優れているようです。

これは特殊セメントに樹脂を混入しているため、接着力が従来のものより強力になり、耐摩耗性もアップしています。

ベルギー本社にあるビールストーンの見本板
(ベルギー本社にあるビールストーンの見本板。通常このような塗り仕舞にすると際が剥がれますが、強力に接着していました。)


ビールストーンの特徴はこの2つです。
・クラックを発生しにくい
・たわみや下地の動きに強い

そのため、目地なしで大面積の床施工が可能になり、木下地に10mm程度の施工で割れない研ぎ出し仕上げができるようになりました。(限界があるため、絶対割れないというものではありませんが、かなりクラックには強いです。)
大面積の床施工については金物目地を付けなくてもよいため、トータルでのコストダウンに繋がります。(大面積といっても塗り継ぎの問題はあるため、施工範囲には限界がありますが、200m2程度の床は実績があります。)

木下地に施工可能なため、いろいろな形に研ぎ出し仕上げを施すことができます。

木下地に10mm程度の施工で割れない研ぎ出し仕上げが施工可能。
(限界があるため、絶対割れないというものではありませんが、かなりクラックには強いです。)
楕円のテーブルや物凄いながーい家具にもビールストーンを塗って研ぎ出し仕上げにすることができます。

BAELSTONE 塗り付け
(BAELSTONE 塗り付け)

BAELSTONE 塗り付け
(BAELSTONE 塗り付け)         

BEALSTONE ベンチへの施工
(BEALSTONE ベンチへの施工)

BEALSTONE ベンチへの施工
(BEALSTONE ベンチへの施工)

BEALSTONE カウンターへの施工
(BEALSTONE カウンターへの施工)


研ぎ出し後はこちら。


BEALSTONE 楕円テーブルの施工
(BEALSTONE 楕円テーブルの施工)

BEALSTONE 楕円テーブルの施工
(BEALSTONE 楕円テーブルの施工)

BAELSTONE 楕円テーブル アップ
(BAELSTONE 楕円テーブル アップ)

BEALSTONE ベンチの施工
(BEALSTONE ベンチの施工)

BEALSTONE サイドテーブルも研ぎ出しで施工しています。
(BEALSTONE サイドテーブルも研ぎ出しで施工しています。)

BEALSTONE カウンターへの施工
(BEALSTONE カウンターへの施工)


このようにビールストーンは現在おすすめの研ぎ出しの材料です。

ビールストーン自体はセメント基材と樹脂のセットなので、そこに様々な骨材を入れて仕上げます。組み合わせるものは日本のオーソドックスなテラゾ・研ぎ出し用骨材でも出来るのですが、外国の骨材で作成すると更にカッコ良くなります。

海外の骨材の魅力。

今回はその一部をご紹介します。

これはビールストーンにROSSO VERONAという大理石を入れた仕上げ。

BEALSTONE  ROSSO VERONA
(BEALSTONE  ROSSO VERONA)
イタリアのベローナという地方で採れる赤い大理石。蛍光灯の光が映るくらいに研磨をかけてます。

BEALSTONE  ROSSO VERONA
(BEALSTONE  ROSSO VERONA)

他にもBIANCO CARRARA

BEALSTONE BIANCO CARRARA
(BEALSTONE BIANCO CARRARA)

MIRROR骨材

BEALSTONE MIRROR
(BEALSTONE MIRROR)

NIAGARA BLUE

BEALSTONE NIAGARA BLUE

(BEALSTONE NIAGARA BLUE)

黒がアクセントのDALMATIAN

BEALSTONE DALMATIAN

(BEALSTONE DALMATIAN)
これは黒の骨材NERO EBANOにMIRROR、グリーンのVERDE ALPIを配合して作っています。

海外の骨材を使用するだけで日本の従来のテラゾーのイメージからガラッと変わって見えませんか?
このように混ぜる骨材のチョイスでまだまだ新しいものができるのがビールストーンの魅力です。
是非このビールストーンの面白さを体験してみませんか?
この可能性は無限大ですよ!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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