アップサイクルテラゾ®とは?|想いを刻むサステナブルな施工をご紹介
アップサイクルテラゾ®とは?|想いを刻むサステナブルな施工をご紹介
「アップサイクルテラゾ®」とは、廃棄物をテラゾの骨材として再利用し、新たな価値を持たせる仕上げです。テラゾの持つ再構築という側面に、素材への想いや記憶を重ね合わせることで、意匠性を一段と上げることができます。
素材の組み合わせや磨き方によって、廃材がデザイン性の高い模様として生まれ変わることもできます。美しさとサステナビリティを両立させた、新しい価値のある仕上げ「アップサイクルテラゾ®」を施工事例とともにご紹介します。
- アップサイクルテラゾ®とは?
- ・テラゾとは
- ・入れる素材から表現できる意思
- アップサイクルテラゾ®の特徴
- ・少しずつ広がっているアップサイクルの素材
- ・アップサイクルで取り入れることができる素材
- ・商標登録
- 施工事例を素材ごとに紹介
- ・くるみの殻
- ・もみ殻
- ・プラコップ
- ・タイル
- ・大理石、陶器
- ・歯車、金属片
- アップサイクルテラゾ®とは?
- まとめ
アップサイクルテラゾ®とは?
テラゾとは
研ぎ出し仕上げの一種であるテラゾ。
骨材のサイズによって、小さい骨材のものは人造研ぎ出し仕上げ(人研ぎ)、大きいものはテラゾ(現場テラゾ)と呼ばれてきました。
しかし近年では材料や技術の進歩により、その境界線は曖昧になりつつあります。
薄くても割れにくく剝がれにくい「ビールストーン」は研ぎ出し仕上げの可能性を広げ、その意匠性の高さから、一時期減少していたテラゾが再び注目を集めています。
骨材のサイズと色を自由に組み合わせることで、現代的な空間デザインも可能です。
入れる素材から表現できる意思
壁や床、什器など、日常で触れる仕上げ材は、人々の目に触れる機会が多いものです。特にエントランスや店舗内装においては、その印象が空間や企業のイメージを左右します。だからこそ、アップサイクル素材を空間に取り入れることは、言葉を超えた、力強いメッセージとなります。
仕上げに含まれる廃材の量は限られていますが、空間に意思を刻むことで、その小さな存在が大きな意思表示になります。
アップサイクルテラゾ®の特徴
少しずつ広がっているアップサイクルの素材
当社ではお客様の想いや企業の廃棄物など、様々な素材を活かしたアップサイクル仕上げを施工しています。その始まりは、お客様からのアイディアや素材との出会いからです。
企業の廃材、現場の端材など、廃材になるものは人によって様々。それがその人や企業の特別な仕上げへと変わっていきます。
アップサイクルで取り入れることができる素材
お客様の想いや企業の廃棄物といった、ユニークな素材との出会いから、新たな可能性を日々模索しています。
試作する中で柔らかい素材から硬質な素材まで、様々なマテリアルをアップサイクルテラゾ®に取り込みを試しています。お茶の葉やコーヒーの出涸らしといった意外な素材も、新たなデザインの源泉になるかもしれません。
商標取得
「アップサイクルテラゾ®」は原田左官の商標登録商品です。
これからも新しい仕上げを通して、持続可能な建築・デザインに貢献してまいります。
登録:6900483(商願2024-090015)
施工事例を素材ごとに紹介
くるみの殻
オフィスの休憩スペースのカウンターに施工した事例です。
暖色の骨材をまぜた柔らかい印象の中に、ちょっとしたインパクトが生まれます。
もみ殻
おにぎり屋さんのレジカウンターに施工した事例です。
ふと視線を落とした時に気付く細かなこだわりが映える仕上がりになっています。
プラスチックコップ
オフィスのベンチに施工した事例です。
運営している店舗で使用していたプラスチックコップが、エントランスで人目を引く爽やかな印象になりました。
タイル
上位会員顧客向け施設のテーブル天板に施工した事例です。
丸い天板と柔らかな色合いで落ち着いた雰囲気に仕上がっています。
大理石・陶磁器
商業施設のベンチに施工した事例です。
サステナブルな商品を取り扱う店舗のフロアに取り入れられ、フロアに統一感も感じられます。
歯車・金属片
オフィスビルのエントランス床に施工した事例です。
生産した廃棄されてしまうパーツを混ぜ込むことで、企業の個性とサステナビリティへの意識が一目で分かります。
まとめ
再評価の進む研ぎ出し仕上げと、サステナビリティへの意識の高まり。この二つの潮流が交わる場所に、「アップサイクルテラゾ®」は存在します。
お施主様などからサステナブルなご提案をいただくことが増え、新しい素材で日々試作を重ねています。様々な表情の仕上げが増えていく中で、その背景の物語にも触れることができる仕上げにこれからも携わりつつ、環境保護に貢献できると幸いです。
もし取り入れてみたい素材やアイディアがありましたら、ぜひお問い合わせください。
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この記事を書いた人
有限会社原田左官工業所代表の原田。
二級施工管理技士/左官基幹技能者/タイル検定二級。
(一社)日本左官業組合連合会監事及び青年部の副部長。
左官の講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行っている。
建設業界のダイバーシティを推進し、女性の左官業界への参加の手助けや新しい人材の採用育成に力を入れている。
著書に「新たなプロの育て方」㈱クロスメディアマーケティング
「世界で一番やさしい左官」㈱エクスナレッジ
お問合せ先
有限会社原田左官工業所
113-0022 東京都文京区千駄木4-21-1
電話番号:03-3821-4969 FAX番号03-3824-3533
左官のミライ通信「Sakan Concierge(左官案内人)」
発行元:有限会社原田左官工業所・株式会社エイチアール
発行責任者:有限会社原田左官工業所 原田宗亮
HomePage:http://www.haradasakan.co.jp/
メールアドレス:sakan@haradasakan.co.jp