女性の左官業の進出について

女性の左官業の進出について

女性の左官業の進出について(原田宗亮)

 

今回は女性の建設業の進出と左官業界においての女性の活躍についてです。
「アベノミクス」が掲げる日本の成長戦略の一つに女性の活用が挙げられています。
政府の後押しもあり、
これまで以上に女性の建設業への進出がサポートされている感じが見受けられます。
メディアやいろいろなサイトでも建設業の女性が取り上げられることが多くなっています。



建設業界の女性進出応援サイト「建設女子部」
http://www.kensetu-jyoshibu.jp/

土木女子facebookページ
https://www.facebook.com/dobokujosi

土木女子の写真集も出ています。清文社「土木女子!」
http://www.skattsei.co.jp/search/041114.html

土木女子=ドボジョという呼び名も定着しつつあり、国土交通省もリケジョ(理系女子)に続けとばかりに、
ドボジョ(土木女子)を5年で倍増するという方針を出しています。
国を挙げて女性を建設現場へ!という方針が出ているために、
今まで以上に女性が働きやすいように環境作りやイメージアップが図られているようです。

例:男女別トイレ、男女別更衣室など

左官業界においての女性の進出はどうかと言うと、原田左官が女性左官育成の先駆けであります!

当社では1986年に男女雇用機会均等法が施行され、
その3年後の1989年に事務スタッフとして採用した女性が、
「私も現場に出てみたい」と言ったのがきっかけで女性見習い工が誕生しました。
その後平成2年に女性だけの左官チームとして「ハラダサカンレディース」が誕生し、
主に装飾的な左官仕事を中心に女性だけで営業・提案・施工までを行う一つのチームとして活動していました。

ハラダサカンレディースなどについての詳細はこちら
女性左官職人活躍中 ページ
https://www.haradasakan.co.jp/company/ladies/

当初、女性だけのチームになったのは、
会社として新しい仕事・取り組みだったので一つの事業部として独立させる必要があったことと、
女性側だけでなく男性側もまだ男女が一緒になって仕事をすることへ抵抗があったからです。
(昔から働いている男性職人とっては、若い女性を現場に連れて行っても何をやらせてよいか困るという反応が多かったです。)

これから20年以上も経った今現在では、
それぞれ抵抗は無くなったので、女性だけのチームと言うことではなく、
男女混ざって現場に行くのが通常になっています。

育成方法も基本的には男女同じことを行います。
女性だけ特別視することは彼女たちのためにならないですし、
彼女たちもそれを望んでいません。
そのため、男女ともに同じ育成プログラムを行っています。

日経トップリーダーの記事紹介ページ
原田左官旧ブログ:日経トップリーダー
http://haradasakan.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-7459.html

当社では現在8名の女性職人・見習いがおり、それぞれ現場で活躍しています。







彼女たちの影響もあり、全国各地で女性左官が誕生したという話をよく聞くようになりました。

全国左官技能競技大会に出場した女性もいます。
http://www.shinko-web.jp/person/000438.html

左官の競技大会の長い歴史の中で初めてのことです。
(この株式会社マツウラさんからは彼女が入社をする時に電話で相談されました。)

技能五輪でも過去、女性が出場し、入賞、世界大会へ出た方もいます。
http://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/20080120/2.html


ちょっと前になりますが有名なところでは、
日テレの「恋のから騒ぎ」という番組で「左官屋」のニックネームで出演していたという方もいました。

(彼女は当時実際に左官の仕事をしていましたが、テレビに出たのをきっかけに今現在はタレント・モデル業をしています。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%96%B9%E5%87%8C

話がそれましたが、今回、女性職人のビッグニュースとして、
弊社の女性職人が今回機会を頂き、建設の女性の代表としてなんと安倍総理を表件訪問しました。



建設通信新聞のブログ
建設通信新聞公式ブログ:【インタビュー】「女性職人はあたりまえ。出産後も続けられる」 左官職人の福吉奈津子さん
http://kensetsunewspickup.blogspot.jp/2014/09/blog-post_10.html

ANN 「トラガール」と「ドボジョ」安倍総理と面会

動画:「トラガール」と「ドボジョ」 安倍総理と面会(14/09/09)
安倍総理に鏝の使い方を教えているシーンが出てきます。

建設業の女性進出が注目されていますが、首相に面会するまでになるとは思ってもみませんでした。
左官を世の中にアピールする一つのきっかけになればうれしいです。

建設業界の女性の進出は進んでいるものの、まだまだ女性職人はめずらしい存在であることは確かです。
一般的にやはり男女での筋力の差は当然ありますし、それを分かった上で、
女性が向いている部分を女性に任せるほうが現場はスムーズに進むと思います。

本来であれば、男女に限らず、
その人の適性に合わせた仕事をさせるということが基本だとは思いますが、
建設業、特に左官など現場仕事では
材料が重く(セメントは25kg、昔は50kgの時代もありました。)力仕事という側面があります。
無理なことはさせられませんが、女性だから重いものはまったく持たなくてよいというのでは、
男性からも、また女性からも違和感があるようです。



女性だけを特別視してしまうと、
逆差別に繋がり、逆に女性が働きにくくなるということも発生してしまうのではないでしょうか。
今まで女性がほぼいなかった業種なので、
自然に溶け込んでいくというのはまだまだ時間が掛かるかもしれませんが、
女性の職人が一般的になるまでには男性側も女性側もお互いに理解が必要です。

現場ではチームとして早く、きれいに、正確に仕上げていくことが求められます。
どうやったらチームとしてよい施工が出来るかを、
メンバーがよくコミュニケーションを取り、役割を決めていく必要があると思います。
男性、女性の性別の違いはありますが、
それ以上に個人の特徴・特性を活かせるように持っていければ、
よい現場になるのではないかと思っています。

私の意見ではありますが、
建設業界・左官業は過去、世の中からすると閉鎖されていると見られていたことが多かったように感じます。

しかし、これからの建設業界・左官業は開かれた業界であるべきです。
それは女性に限らず、若い人がどんどん活躍できる業界にしなければならない。

それには労働条件や建設業特有の慣習を見直し、良いものは残し、改善すべきものは変えて、
開かれた建築業界にするべきだと思います。

左官の業界で言えば、
最盛期全国で30万人いた左官職人が現在5万人を切るくらいの人数になっていると言われています。
これから左官の職人をちゃんと育てていかなければ、
お客様が求めている住まいや建物を作れなくなります。
若者が左官という職業を選択できるように開かれた左官業界にしていかなければならない。

女性の進出をきっかけに、建築業界・左官が開かれたイメージの業界になっていければと思っています。


出典:時事通信社 時事ドットコム記事より安倍首相表敬訪問写真を引用


お知らせ
弊社の代表 原田宗亮が、
9月28日(日)に開催される建築ふれあいフェア2014のパネルディスカッションに出演します。
日本の伝統建築に造詣の深い建築家と左官が、
これからの日本の住まい作りのあり方を問うディスカッションになる予定です。
ご興味のある方は是非、お聞き下さい。
(当日は光る泥だんご作り、左官擬木作成実演も併せて行われます。)

日時:9月28日(日) パネルディスカッションは16時から予定 
場所:新宿西口広場メインステージ





最後までお読みいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

お問合せ先

有限会社原田左官工業所
113-0022 東京都文京区千駄木4-21-1
電話番号:03-3821-4969 FAX番号03-3824-3533

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