ドライウォッシュ工法について

ドライウォッシュ工法について

ドライウォッシュ工法について (原田宗亮)

新年あけましておめでとうございます。
いつも、原田左官のメールマガジンをお読みいただきましてありがとうございます。
本年もよろしくお願いします。

今回はドライウォッシュ工法についてです。

※現在、原材料が入手困難なためお取り扱いできない商品になっています。

ドライウォッシュ工法とは島根の左官 品川博氏が考案した新しい洗い出し仕上げの工法です。
従来の洗い出し仕上げは水を使い表面を洗い流して仕上げていましたが、
ドライウォッシュ工法は水を使わず洗い出しを表現するという技法です。
そこが非常に画期的な点で、水を使わないため、
従来の施工では流れてしまうようなごく細かい骨材も表わすことができます。

また、汚水が出ないので現場の環境もあまり気にすることなく施工することができます。

このドライウォッシュ工法は品川博氏が現場で偶然発見した工法だそうです。
洗い出すタイミングを逸してしまい、以前から考えていた表面を掻いて骨材を表すという工法を試した結果、
非常に仕上がりもよく、その後、ドライウォッシュ工法として発展させていったそうです。

当社の職人たちも東京の講習会で、
このドライウォッシュ工法を品川さんから直々に教わることが出来ました。


(品川博氏、左官で作るセメント彫刻の名人でもあります。)


ドライウォッシュ工法の優れた点は
・水を使用せず洗い出しのような表情が出せる
・1mm程度の非常に細かい骨材も表面に表わすことができる
になります。


細かい骨材を表わすと今までの「洗い出し」というイメージからはまったく違う仕上げをすることが出来ます。


こんな風に時計やオブジェなどに使用しても非常にきれいな仕上げです。








当社の版築かまどの台座もこのドライウォッシュ工法で作成しています。


先日、銀座の現場でこのドライウォッシュ工法を施工しました。
始めは細かい骨材だけの仕上げでしたが、お客様から少し大きめの貝殻を入れたいというご要望が出て、
このような見本サンプルを作り採用になりました。

現場ではエントランスの壁に、
ライトから離れるとだんだんと貝が少なくなっていくように並べて、ドライウォッシュ仕上げを行いました。



いかがですか?
細かい骨材の頭も出ているため、
歩くとキラキラと照明によって光る上品な壁に仕上がりました。

現場を汚さず、従来とは違うデザイン的な洗い出し仕上げ。
ドライウォッシュ工法を是非一度ご検討下さい。

参考WEBサイト

次なる挑戦 日本人の技
http://plaza.rakuten.co.jp/rascico/diary/201110080000/

原田左官ブログ(旧ブログ):ドライウォッシュ講習会
http://haradasakan.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-a123.html

西荻プロジェクト
http://iwamiginzan.sakura.ne.jp/nishiogi/?p=8988

富沢建材ブログ:ドライウォッシュ時計
http://tomizawakenzai.com/weblog/2011/08/post_302.html


最後までお読みいただきありがとうございました。

お問合せ先

有限会社原田左官工業所
113-0022 東京都文京区千駄木4-21-1
電話番号:03-3821-4969 FAX番号03-3824-3533

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