温故知新。洗い出しから研ぎ出し等の伝統的な左官工事も大切にしています。
洗い出し仕上げ
大小さまざまな「種石(たねいし)」と呼ばれる石をモルタルと一緒に塗りつけ、モルタルが固まる前に表面だけを水で洗い流して、石の表情を見せる仕上げです。
内外の玄関まわりなどによく使われます。
写真のように黒や白の単色でまとめる仕上げのほか、色とりどりの種石を使うこともできます。また、モルタルには通常のセメントを使う場合もあれば、色をつけたセメントを使って、さまざまなバリエーションを楽しむことも可能です。
一般的なモルタル仕上げに比べて、耐久性が高いというのも大きな特徴のひとつです。
研ぎ出し仕上げ
洗い出し仕上げがモルタルと種石を塗りつけた後に水で洗い出す仕上げならば、こちらは研ぐ(削る)仕上げです。公園の滑り台や学校の水飲み場といえばイメージがわくかも知れません。昔は良く見た仕上げですが最近は手間がかかる仕上げの為にあまり見ることはなくなりましたが重厚な存在感とオーダーメイドのプレミアム感が根強い人気の仕上げです。
掻き落とし仕上げ
骨材を入れたモルタルなどの材料を塗り、一定時間が経過した後に鏝やブラシで掻き落とす仕上げです。骨材の大小や材料で多彩な表現になります。また最近ではモルタルに限らず、天然素材であるシラス(火山灰)を利用した掻き落しも人気です。
擬木仕上げ
こんな仕上げも左官の仕事なんですと言う紹介を。
公園やガーデニングで見られる木の仕上げは昔から左官の仕事でした。木の表面、そして年輪の表情を鏝で一つ一つ仕上げていきます。熟練の職人技で近くで見てもわからない程の仕上がりになります。