モルタル調うづくり仕上げのバリエーション
今回はモルタル調のうづくり仕上げについてです。
板模様が付いたモルタルの壁。単純ですが、いくつかのバリエーションがあります。
施工事例を交えてご紹介します。
※現在、原材料が入手困難なためお取り扱いできない商品になっています。
ご存知の方も多いと思いますが、改めて説明すると、
うづくり(浮造り)とは木の板の柔らかい部分を磨き、木目を浮き上がらせた状態のことをを言います。
そのうづくりの表情が美しいということで、
型枠にうづくりにした杉板を使用して木目がきれいに出たコンクリートの壁を作成する工法があります。
(型枠の作成方法から本実仕上げとも言われることがあります。)
そのようなうづくり調のコンクリートの壁を再現したものが原田左官の「うづくり木目モルタル」仕上げです。
この工法は専用仕上げ材を塗り付け、そこにうづくり状にした専用板材を張り付け、
板の模様を転写させることで木目を出している仕上げです。
仕上がりの見た目から木目調のタイルや板を張っていると勘違いされることもありますが、
これは左官で塗って作っている仕上げです。
原田左官のうづくり木目モルタルの大きな特徴は2点あります。
- 型を本物の木を使用している
- 石膏ボードの上にも施工可能
本物の木の板を使用し、それをモルタルにスタンプすることで木目を出します。
型の板は常時50㎡分程度あるため、型を繰り返し使用することが少なくパターン化されないため、
自然な柄になります。
また、石膏ボードの上にも施工することが出来、商業施設など建物が出来上がってからの内装施工、
リニューアル工事でもこの仕上げを使用することが出来ます。
今回のメールマガジンではその施工例をご紹介します。
まずはオーソドックスな柱のうづくり仕上げモルタル。
色はライトグレー。板幅90mmの一番オーソドックスなタイプのうづくり木目モルタルです。
板の張り方は馬張り。
こちらは縦張りのライトグレー仕上げ。
板の張り方は芋張りにしています。
縦張りの馬張りはこのような感じです。
変わった張り方だと乱張りもあります。
板を張った時の“バリ”をわざと残し、荒々しい表情の仕上げにすることも出来ます。
板の幅も標準で50mm、90mm、200mmと種類があり、ミックスで張ることも出来ます。
色については、モルタルの標準色がライトグレー、グレー、ダークグレーの3色から選べ、
特注色も作成することが出来ます。
板のサイズ、張り方、モルタルの色の組み合わせによって様々なバリエーションを持つ
「うづくり木目モルタル」仕上げ。
コンパネのなかった時代の型枠コンクリートを思わせるどこかレトロ感のある仕上げ。
新しい意匠提案として、いかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。