ミダスメタルステンレス 門柱に仕上げ

ミダスメタルステンレス 門柱に仕上げ

今回は今話題の金属左官「ミダスメタル」についてのお話です。

ミダスメタルとは専用の金属の微粉材を少量の特殊な樹脂で混ぜ、
研磨することで仕上がりが90%以上金属の性質をも出せることが出来るという左官材です。
金属の性質を持たせることが出来るというのが特徴で、そこがいわゆる金属風塗料とは違います。
金属風塗料は金属色に塗装して仕上げますが。

例えば、ミダスメタルの青銅で仕上げたものは青銅の感触・質感・硬度が青銅の性質なので、
コーティングせずに使用すれば酸化し、緑青を呼んできます。
ミダスメタルの鉄をそのまま使用すれば、鉄の錆を呼びます。
つまり、本物の金属を左官で塗り込むことが出来る仕上げ材です。

ミダスメタル施工例はこちらから
Webカタログ:ミダスメタル
https://www.haradasakan.co.jp/webcatalog/webcatmidasmetall/

そのミダスメタルを今回、外部の門柱に施工しました。

現状、コンクリートで仕上がっているインターフォン付きの門柱を
ミダスメタルのステンレスで仕上げたいというご要望をいただきました。

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(これが現状のコンクリート門柱)

仕上げの金属の種類はなんとステンレス!
ステンレスであれば外部の門柱でも長持ちしますし、
ステンレスの塊にインターフォンが付いているように見え、非常にかっこいい仕上げになりそうです。

まずは第1工程。
コンクリート下地なので、丈夫ではありますが、せっかくステンレスの仕上げを施すのですから、
念には念を入れ、全面にガラスメッシュを入れクラックが入らないように下地を作成します。

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(ガラスメッシュを寸法に切り、薄塗りモルタルで塗り付けます。)

その後、ミダスメタルの材料を練ります。
まず、ステンレスの金属粉はこんな状態で入っています。

動画:ミダス1

専用の樹脂はこのような状態で非常に粘度が高いです。

動画:ミダス2

これを細かい金属がダマにならないようにしっかりと練っていきます。

動画:ミダス3

練ったミダスメタルを塗り付けていきます。

動画:ミダス4

ここまでが第1工程です。
(ミダスメタルは鏝仕上げ以外にも吹付・刷毛塗り仕上げもできますが、今回は鏝仕上げです。)
ミダスメタルをよく乾燥させて次の工程に移ります。

第2工程は研磨です。
よく乾燥させたミダスメタルの表面を研磨し、樹脂分を取り除き、金属の肌を表していきます。
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これが専用の研磨ブラシ。
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これを始めに使い、表面の樹脂分を取り除きます。

細かい部分には専用ブラシが入り込まないので小さいブラシを使います。
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その状態だけでも金属の肌が出てかっこいいのですが、
更に専用のペーパーで磨いていきます。
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この磨きの工程は#600程度のペーパーから#3000くらいの
繊細なペーパーまで番定を上げて磨き上げていきます。

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(だんだんとステンレスの輝きが出てきます。)

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(アップの状態)

そしてお客様ご指定のサイン文字をつけて完成です。
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研磨の工程のダイジェスト版がこちらです。

動画:20160606 ミダスメタル

研磨の工程にアレンジを加えることで金属をあえて鈍く光らせるような施工法も出来ます。
この金属の表情を操るというのがミダスメタルの最大の魅力です。

完成写真がこちら。
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元々、ステンレスの塊があったような迫力のある仕上げになりました。

ミダスメタルはまだまだ、施工方法により様々な表情を見せられる左官材です。
金属素材もステンレスだけでなく、青銅・銅・亜鉛・鉄・スズなどなど10種類以上あります。
ホワイトゴールドやシャンパン色など新色も出ていますので、
金属でインパクトをつけたい時は是非、ご活用ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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